2004年2月 常磐線快速電車として最後まで残った、かの有名な103系1000番代の最後の編成が 26日に営業を終了し、離脱した。 このページは当日朝のドキュメンタリーである。 |
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撮影地は松戸駅、編成は、マト30+16の41H運用である。 41Hとは朝に一往復だけある運用で、その後、その日は動かない。 この間にE231系の後輩にとって変わられる。 松戸着846。まだ通勤客が多いのに入区するその姿は、「早上がり・最後の仕事」的なイメージがある。 同編成も、この朝、「41H」だけをこなし、最後の営業となった。 朝の常磐線。 混雑率は減少傾向であるが、首都圏の放射線としては未だに高い。 取手以遠は通勤型車両の入線が(E501除)出来ないため、15連化されたの中距離電車に割り込む形で103系も15連化された。列車線を快速として走らされている103系の姿である。 この103系が15連で走る姿は、道楽的には「迫力がある」だが、きちんと成り行きを知ると「逆境」の典型だ。 その中にことさら「逆境中の逆境」に居る車両が1000番代なのである。 紹介が遅れたが、このマト16こそが最後に残った1000番代の編成である。(中間車はその後も少し活躍した) |
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最後の旅客扱い。 地下鉄から追い出され、再就職先がこの快速線だった。 そんな逆境だらけの人生を、物語る顔つき。 もう、思い出になってしまうのだ。 おや?写真右奥から上野行きが入線していますが・・・ |
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なんと残り3本(基本3本、付属4本)まで減った103系が並んだのです! 愛好者数名がカメラを向けて祝福する、いささか寂しい最後を、同僚が応援に駆けつけて。華やかに飾る。(ちなみに上野行きはマト1でこの後、停止位置まで進むため、マト16は隠れてしまう) ああ。よかったね。お互い、もう後少しの命だけれども、また出会うことができたね。 久々に居合わせた103系だけの空間に思い出に浸る間もなく、そこに、聞きなれた走行音が聞こえてきた。「まさか・・・」 |
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下り取手行きも103系!いつもの物凄い勢いで場内に進入する。 3つの編成の姿を一画面に捕らえることは出来ないけれども、音と雰囲気で、十分にわかります。そそて、色々な思い出が蘇ってきました。 「昔はこんなんだったなぁ」 涙がちょっと。 クハ1000番代が最後と知って、集まってくれたのでしょう。 |
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上り電車はまだ仕事中。そそくさと松戸を後にしました。 一番奥の取手行きも、先を急ぎます。 昔はこんな光景が当たり前だったのでした。 今朝で3本並びはおろか、2本並ぶ姿さえ、遭遇困難になります。 常磐線快速電車はいつもオンボロ103系。そんな環境で育った私。でも、気がついた頃には、置き換えが進んでいて、とっくに過去のものになっていました。 |
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そして残った1000番代。 これから松戸電車区に入区し廃車回送に向けて、幌外しなどの準備に入ります。 |
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