2006年5月17日、小雨止まぬ18時ごろ、後尾標識を両端に付けたマト7は、新製電車を甲種輸送するのに使われるEF64-1031に牽かれ、東京都北区の尾久駅を出発した。(15日:松戸→尾久の様子はこちら) 尾久駅での混雑から、大宮駅での撮影を自粛し、前々から計画していた日本海・長野遠征を、翌18日に実行した。 「回送の情報は、7割正確。」 大宮の留置線の観察ではとどまらず、その回送列車まで追うことを繰り返す中で、自分が得ていた定説。(*1) 今回、その定説の「悪い方」が的中してしまう。 (*1) 甲種回送や廃車回送といった、不急の列車は、天候や事故などで時刻が変更になったり、運休になったりすることが数多い。 たとえば、イベントで103系を会場まで回送する前日、209系の深刻な故障が問題になり、総点検を行った関係で、103系を予備車として残し、イベントへの回送列車の運転日を繰り下げたといった具合である。 「追うこと自体が間違っている」というのが一般的な見解ではあるが、普段とは違う線区を走行するなど、プレミアム感が大きく、筆者はなかなかやめられないでいる。 |
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18日早朝、「とき303号」に乗り込み、pokeoと綾瀬の輔はやっと一息ついた。朝は苦手である。 今回の行程、まず長岡駅まで上越新幹線で行き、駅レンタカーを借り、日本海間近の撮影地へ出て、103系の甲種列車を迎えることであった。 車で撮影地に近づくと、10数名の撮影者がおり、少ない情報を頼りにここまでやってきた孤独感が薄れた。 空は快晴、風も無い。 すがすがしい気分でそれぞれのポジションへつく後10分。 機関車の高らかな警笛が聞こえ、遠目に貨物列車が接近。 すると足元のトンネルから何と、「トワイライトエクスプレス」が出てきたではないか!! すれ違いの模様を、画像入れ替えJavaスクリプトでご覧いただいた。 ここは信越本線屈指のお立ち台、「鯨波駅(くじらなみ)-青海川駅」。【po】 |
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トワイライトエクスプレスは普段、この場所6時ごろ通過。「大幅な遅れか?」との疑問に、居合わせた撮影者から「臨時列車」と教えていただいた。 ご覧のとおり、ロケーションも最高のこの場所で、雪の日の成田線以来の「わくわく感」が高まる。 鯨波駅-青海川駅にて 【綾】 ・・・しかし、この後、何人かの同業者が撤退。不吉な予感がした。 |
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首都圏での撮影では、望遠レンズを多用するが、郊外では広角レンズが大活躍した。 肩の負担軽く、遠征撮影の醍醐味を味わった。 しかし、枚数を重ねるごとに減る撮影者。いったい、どうしたものか。 「あのぅ、103系は?」 「・・・早朝に長野へ着いたそうですよ。」 「!!?」 |
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今回の時刻は、前回のかぼちゃカナリア号の回送列車の目撃時刻を参照していた。 1月に行われた103系訓練車の回送時は早朝に北長野に到着するパターンで、 (3月18日にダイヤ改正があって) 4月に行われた鶴見線の回送は昼ごろ北長野に到着するパターンであった。 ・・・ダイヤ改正後、ということで、昼ごろ到着するパターンになったのだろう、と考えたのが甘かった。この写真のポイントにいらっしゃったファンによれば、「鶴見線の時だけ、昼間だった」とのこと。 正しい情報をつかんで、どっと疲れが出る。 帰宅してみればなかなかの写りのこの写真も、当日は本当、機械的に写していた。 お座敷列車の時刻を教えてくださった方、ありがとうございました。 黒姫付近にて 【po】 |
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妙高号。 ここで、ラストスパートを収められる予定だったのだが。 |
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再会。 我々が新幹線に乗る前に到着したマト7は、すでに編成がバラされて、重機の近くに留置されていた。手前には千マリの183系が留置されていた。 参考までに留置位置概念図を。
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